放浪記

何気ないようで、やっぱり何気ない。そんな日常を綴っていきます。

仕事を辞めるまであと38日

 

たしか9月くらいだったと思います。

練りに練ったラインの文章を、意を決して仕事の上司に送って辞める旨を伝えたのです。上司といっても、元々は若者が集まるようなバーで知り合った、どちらかというと友だちのような存在ではあったので、そんな堅苦しいのもあれだなと思いつつも、やっぱりちゃんと誠意を伝えるような気持ちで書いたわけです。それがたしか9月の後半くらいだったかな。その上司(以下Fさん)の気持ちも、仕事を始めた5月から今までまともに聞いたことはなかったので、どんな反応が返ってくるのかドキドキでした。お互いにあまり自分の内心を見せつけることも少ない、どちらかというと謙虚な2人だったので、こういった肝心なところで彼はどんな顔を見せるのか、もしかしたら怒るかもしれない、失望されちゃうんじゃないかと、なかなかのチキンハートで、それでも辞めたい本心は言っておかなくてはなあと、そんな葛藤の真っ只中でした。

結果として辞めることを認めてくれましたと。しかしながら、私たちが勤めているのは業務委託の宅配ドライバーで、代わりの人を見つけないと私が受け持っているエリアに穴が空いてしまう。すぐに辞められるのは流石に厳しい。これから忙しくなる中で今から新人を育てるのも難しいので、せめて年末年始くらいまではいてくれたらと懇願されるわけです。友達のよしみでもあるし、Fさんから仕事をもらったおかげで貧困真っ只中のニート状態から抜け出した恩もあるわけで、多少の譲渡はしてもいいかと、じゃあ1月20日まで働きましょうという話し合いの結論になりました。辞めることが決まった時は、ああまだ3ヶ月以上もあるのかと途方にくれるように思えた期間の長さでしたが、あれやこれやと日が経って、気がつけばもうあと1ヶ月で終わりやんけ、ほんまに終わりやんけと、いよいよ目前に転機が迫ってきてる次第です。

 

辞める前にやることは色々ある気がして、とゆうか実際あるわけです。まず実家を出る準備をしなければならない。そもそもの今の仕事を辞める理由が、過干渉よりの過保護な母親と、過保護よりの過干渉な父親の、わけわからんややこしい呪縛から逃れるためなわけでございます。今まで幾度となく脱走をはかり、その度に外界で失敗をし、挫折を味わいながら泣く泣く実家に戻る、そんな世間知らずの間抜けを繰り返してきました。やっぱりなんやかんやで実家は落ち着くもんだなぁ、ご飯は出てくるし20年以上も暮らしてきた地元は馴染みがあるしと、そうやって自分に言い聞かせはしますが、3日くらい経てば両親のああだこうだといった完全お節介甘やかし攻撃に辟易し、仕舞いには各々の考え方のあまりのズレ具合、そして話の噛み合わなさにとんでもなく苦しめられる始末です。はたから見れば虐待でもなんでもない、親子の微笑ましいすれ違いにも見えるかもしれませんが、本人からするとたまったものではない自殺案件なわけでございます。

自殺するくらいなら逃げてしまえと、私は正常な判断で彼方へ逃げてしまうだけの話です。しかし逃げた先には何がある。そう考えると、なんでも無計画に事を進めるのも無謀に極まり、過去の自分のようにまた泣き目を見て実家の存在を認めるしかない間抜けへと逆戻りです。

なので一応手段は考えてはいます。しかしまだ焦ることもない。そしてそれとは別に、しなければならない、というよりやっておかなければ後悔することも、仕事関係であったりするものでして。これからの展開に期待しながら、今の仕事を辞めたらまた友だちのNさんのところにでも行こうかなと薄々考えたりしながら、明日の仕事も頑張ろうと思います。

では。

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