神経質はさっさと辞めよう
大阪のシェアハウスに移り住んで、早くも10日が経過したが、私のハウス内での立ち振る舞いは依然として人見知りのそれである。
相変わらず共有ルームには極力顔を出すこともなく、住人たちと対面しても小さな声でただいまと呟くのみ。
きっと暗いやつだ、冷たいやつだと裏で囁かれているに違いない。
なんと哀れな生き物だろうか。
おまけに新しく始まった仕事は早くも辞めたくて仕方がないのである。
某ハウスクリーニング会社にアルバイトとして入ったわけなのだが、そこで働いている人たちの、ある意味掃除屋らしいその神経質さ加減に、私は衰弱気味となっている。
基本的にはそんなパワハラめいたことはないのだが、その隠しきれないピリピリとした現場での空気感がもうだめだ。
社員やチーフの人たちは丁寧に指導はしてくれるものの、何やら支店長やら社長やらがあまりよろしくない頭の方のようで、その弊害やツケが下の方に回ってくるらしく、元々神経質な仕事場がさらに冷たい空気感を漂わせている。
全くやってられない。
もう辞めよう。
そして今日私が車庫入れしている時にえらそうにめんどくさく口を挟んできやがった名前の知らない禿頭をしばいてやりたいがどうしようもない。
無念。
となると新しい仕事が必要となるわけで、もうすでに明日は一件の派遣会社と面談をする予定となっている。
今回ばかりは早く仕事を決めてしまわないと、家賃が払えなくなりこのシェアハウスを追い出されかねないので、結構慌てている。
しかし今回のようにすぐに辞めたくなる職場は選ばないよう慎重にしなければならないのもまたあるのだが。
とにかく近場がいい。
せめて御堂筋線一本で行けるようなところ。今の職場はわざわざ乗り換えをせねばならないのがまた面倒で、なんで1時間以上の通勤をかけてそんな空気の悪そうなところにいかなければならないのか、意味不明である。
とりあえず明日は休みなので、じっくりこれからを考える。
あと図書館行きたい。