カラマーゾフへの挑戦
読書ばかりしていると、私の頭脳へと許容できる範囲を超えた情報量がどんどんどんと、湯水のようにブチ込まれていき、最終的にはもう何も読めない、何もできない、何もかもが意味不明です。
小説ばかりに目を通し、不意に目を離した後に全く関係のない、区役所からの頼りに目を通すと、不思議なことに同じ日本語でも何が書いてあるのか読めないようになるのです。健康保険証の受け取りに必要なもの一覧をざっと見通しても、一体何を区役所に持って行けばいいのか、混乱に陥ってしまいます。
それが今の私です。
カラマーゾフの兄弟を読み進めている今、少し中断してこれを書きます。
そうです。
私、カラマーゾフの兄弟を読みながら、前回の記事でも書いた通り、退屈をテーマとした小説なんかを書いている次第です。
どちらもとてもハードルが高くてですね、なんだかうまく立ち回れていない感覚が強いです。カラマーゾフの兄弟は文庫本で5巻(光文社版)まであり、その一冊一冊が500ページはあろうかと言ったほどに分厚い上、頭の中に馴染んでくるまで時間がかかるという、巨匠ドストエフスキーのとんでもない力作かつ遺作であります。
登場人物の名前が長いのはあれこれ言われていますが、それにしても話が長い。
私がこの小説を真に面白いと思い始めたのは、2巻のラスト辺りでした。
やっと面白くなってきたなぁ、とワクワクしたのも束の間、3巻目からは新しい登場人物がチラホラ現れて、
(あれ、コイツ誰だっけ?)
となる始末です。
それでもいちいち前に戻って読み返すのも難儀なので、このまま読み進めていきます。
どうせ全てを理解するところへは及べないわけですから、半分は投げやりに、半分は直感くらいで、ちょうどいいんだと思います。
今は3巻のちょうど半分くらいです。
頑張ります。